TMO「株式会社まち工房たなぐら」
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まちこ瓦版
Vol.11〜17
Vol.01〜Vol.10
Pick Up
野球少年を育んだ城跡

 六三制 野球ばかりが強くなり
と川柳で皮肉られるほど、私の少年時代は朝から晩まで野球漬けだった。棚中に進んだ私は当然野球部に入った。監督は甲子園出場の山本仁一先生だった。そして棚倉に住む野球少年の憧れは、お城の土手に囲まれたグランドで試合に出ることだった。毎年郡内町村の中学校の対抗試合があり、大勢の町民が観戦してくれるからである。
 そのグランドはもうない。中央公民館と図書館が建っているが、ただ西隈両側コンクリート製のベンチが名残りをとどめている。春の花見と競輪大会、夏の蝉取り、秋の運動会、城跡は、私にとって久慈川とともにすごく大切な遊び場だったが、南町から城内に入るのには、きまって欅の大木の下を通らなければならない。私の人生の大半は、この欅に見られていたのかと思うと、なんで町の中央にこんな木が聳え立っているのかますます気にかかるのである。


歴史読み物「棚倉、城とまち」 目次
第1回 「町の移り変わりを見守る欅(けやき)の巨木」
第2回  「野球少年を育んだ城跡」
第3回  「欅は馬場都々古別神社のシンボルだった」
第4回  「赤館の麓に伊野村生まれる」
第5回  「勇将、立花宗茂の入村」  
第6回  「聖地の上に築城する戦国武将」
筆者プロフィール
青木 美智男

昭和11年、福島県東白川郡棚倉町南町生まれ、現在東京都北区在住、専修大学文学部教授。著作[単著]『近世非領国地域の民衆運動と郡中議定』(ゆまに書房 2004年)[編著]『番付で読む江戸時代』(柏書房 2003年)[史料集]『東海道神奈川宿本陣石井順孝日記』1〜3(ゆまに書房 2001〜3年)他多数。
1954年(昭和29)
1962年(昭和37)
1965年(昭和40)


1974年(昭和49)



1997年(平成9)
福島県立東白川農業商業高等学校商業科卒業
明治大学文学部史学地理学科卒業
東北大学大学院文学研究科修士課程を修了
神奈川県史調査執筆委員、新潟県史編集委員、
神奈川大学経済学部・中央大学法学部で非常勤講師
日本福祉大学社会福祉学部(助教授)に奉職のち経済学部に移り教授
この間、教務部長・付属図書館長・就職部長・経済学部長を歴任。
愛知県立大学・名古屋大学・愛知大学・新潟大学・愛知教育大学で非常勤講師
愛知県史専門委員(近世部会長)として現在へ至る
専修大学文学部(教授)へ移り現在に至る。
早稲田大学大学院文学研究科および法政大学大学院文学研究非常勤講師を兼任
現在 専大大学院社会知性開発研究センター歴史学拠点所長


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