棚倉海泥天然みならる化粧品

棚倉美泥

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マスコミ掲載実績

棚倉美泥が新聞やテレビなどで紹介された実績をご紹介いたします。

毎日新聞 1995年12月04日

毎日新聞1995年12月04日

【夢幻探索】
福島県の棚倉、塙両町の町境から“魔法の土”が出る。 植物の生長を促進させ、この土からわき出る水は傷や皮膚病に効く。 最近は化粧品の材料にも使われる。土の成分を探った。
■魔法の土(福島県棚倉町、塙町)
阿武隈山地の西側、棚倉町猪鼻地区は一見、ありふれた山村。が、狭い谷間の奥の奥まで水田が広がる。 「ここは昔から『餓死年なし』と言われておる」と、農業、白瀬米吉さん(77歳)が胸を張った。どんなに凶作の年もこの地区だけは稲が豊かに実る。50mほどの高さの丘陵地に挟まれた谷底にある白瀬さんの水田も優良田(写真参照)。「一日五時間しか日が当たらん」とぼやくが、冷害だった一昨年も10アール当たり、120kgも取れた。近隣では日当たりが良くても収穫ゼロの田もあっただけに、だれもが首をかしげたものだった。 「味だって、よそとは格段に違うよ」と同、沼野広海さん(69歳)も自慢する。米の実入りがよく、毎年、全量が一等米。台風にも強い。「売るのがもったいなくて、自分の家で食べてしまう」と笑う。 稲だけではない。地区で採取されるナラ材は、ホダ木に最適とシイタケ栽培業者の間で引っ張りだこ。うわさを聞いて関西から買いにくる業者もいる。国内最大手のシイタケ原木業者、森産業(群馬県桐生市)は「なぜか、木の生長が早いのが良い」と話す。生長が早いと組織が軟らかく、菌の回りも早くなるためだ。もっとも、木炭には不向きらしい。今も炭を焼く生方実さん(70歳)は「地の地域の原木より、二割は製品になる量が減る」と指摘する。 同地区と隣接する塙町東河内地区の鉱泉、湯沢荘は傷や皮膚病に特効があると評判だ。「本業の農業が忙しい時は断っている」と持ち主の鈴木茂男さん(61歳)はそっけないが、1668(寛文8)年の開業。全国から湯治客がやってくる。沼野さんもかつて歩けないほどにはれ上がった足を治した。馬がやぶで足を傷付けた時も、鉱泉の水で洗うと翌日には快癒したという。 同町西河内地区でも状況は同じ。農業、根本友夫さん(72歳)は「田の肥料が少なくて済む」と話す。根本さん宅の地下水を沸かすふろにつかると、肌がスベスベして温まり、皮膚病にも効くという。 こうした不思議な現象のなぞを解くカギは土にある。地元の人々も「土が違うから」と口をそろえる。地区一帯に共通するのは、貝の化石が出てくること(写真参照)。数十mの厚さで化石がたい積しているガケもある。 筑波大の野田浩司教授(古生物学)によると、周辺は約一千万年前まで入り江だった。「海だった時代、カリウムやリンなどの微量元素を含む土砂が川から流れ出てたい積した。それに貝から溶け出したカルシウム分も加わっているため、作物に効用が表れるのでは」と推測する。
福島県東白川郡棚倉町猪鼻地区、塙町河内地区へはJR水郡線磐城棚倉駅から車で10分。 東北新幹線新白河駅からは同約50分。
■微量元素が栄養分!?
海泥が陸地になった土地は全国各地にあるが、猪鼻地区一帯のような特別な土壌が出来上がったのは、さまざまな好条件が重なったためという。まず、海だったころ、水温など貝の成育環境が他地域より整っていたためか、貝が大量に出土する。また、陸になってからも堆積した砂の粒子の特性からか、微量元素が雨水などで流されずに残ったらしい。能登半島や岩手県一関市周辺でも貝が大量に出土するが、同一帯のような現象は起きていない。しかし、きちんとした土壌調査は行われておらず、“魔法の土”が出る範囲などはつかめていない。
■肌もスベスベ 化粧品にも利用 “魔法の土”の効用に目を着けた商品化も進んでいる。塙町の藤田砿業の藤田成実社長は約40年前から地元の土を採掘、貝の化石と土を粉砕したものを土壌改良剤や飼料添加剤として販売している。もろくなった貝の化石や土をニワトリが盛んにつつくのを見たのが開業のきっかけ。田畑に入れると根の張りが良くなり、家畜に与えれば病気に強くなるという。 棚倉町の八幡砿業(八幡昌裕社長)は一昨年、化粧品の原料として売り出した。最初は土壌改良剤を生産していたが、袋詰め作業に従事する作業員の手が滑らかになっていることに着目。もともと住民の間では田植えをしても手が荒れない、と言われていたことも参考にしたという。 同社が納入する化粧品原料メーカー、大日本化成(本社・大阪)の井谷衛専務は「微量元素は肌をしっとりと滑らかにするので美容に最適」と指摘。「これまで美容効果がある土は、世界でも英国沖の北海でしか採れないとされていた。これほど多種類の微量元素を含む土が日本にあったとは驚きだ」と話す。消炎や肌の保湿効果は証明済みで、厚生省の認可も受けた。すでにパックやシャンプーに利用され、大手化粧品メーカーも“魔法の土”を入れた製品を近く売り出す予定だという。

朝日新聞 1999年08月12日

朝日新聞1999年08月12日 「理想の泥」追う化学業界
先端技術でヒット商品狙う
化学業界が、先端技術で泥を「進化」させた生活用品の開発を競っている。幼いころから親しんできた安心感や、すべすべした肌ざわりを商品設計にいかし、バブル崩壊後に高まった消費者の自然志向と結びつけて、ヒット商品に仕立てようというわけだ。メーカーの担当者は山に登ったり海に潜ったりと、良質の泥を求めて飛び回っている。
■「安全性」に注目
コーセーが、福島県棚倉町の山中の断層に含まれていた数千万年前の海の泥に注目したのは、四年前のことだ。古代エジプトのクレオパトラの時代から「泥は肌にいい」と言われ、同社は「理想の泥」を追い求めて、中東の死海の泥などで実験を重ねていた。研究部隊は棚倉町に堆積していたプランクトンや海藻類がもたらす栄養分の豊富さに、すっかり魅せられてしまった。 同社は2年がかりで、水の中でも沈殿しない泥に改良。天然の恵みをそのまま化粧品にいかせるようにした。泥に含まれるミネラルが毛穴に入って発汗を促す顔パック「プレディア・ファンゴマスク」を皮切りに、傷んだ髪に泥の栄養分を補給するヘアケア商品やせっけんなど、今年に入って製品化を加速している。 ライオンは今年、奥羽山脈で採った泥からスメクタイトと呼ばれる純粋な粘土を取り出し、これにシリコン油を染み込ませて、すべすべした感触が強い素材をつくりだした。これを使って今秋発売する「キューズディ・ボディウォッシュ」は、使用後の肌のツルツル感が従来品と比べて三倍に増し、アレルギーの原因になる化学物質から肌を保護する効果も高めた。 スメクタイトはきれいな白色なので、泥とはイメージが結びつかない商品にも応用できるのが特徴だ。同社は泥を落とす洗剤や柔軟剤の成分に泥を使う、という逆転の発想で、洗った後の衣服の柔らか感を高める研究を進めている。 柳川琢磨研究開発本部長は「自然の産物である泥は安全性が高い。天然の恵みを使いやすく進化させることで、様々な日用品の付加価値を高められる」という。
■アイデア商品も
財布のひもが固い消費者を引きつける「アイデア商品」も登場してきた。資生堂は八月末、アルプス地方のきめ細かい泥に、イタリア・トスカーナ地方の温泉水を加えた洗顔料「ナチュルゴ・クレイ洗顔パウダー」を発売する。 小売価格は900円と手ごろだが、泥を粉状に細かく砕き、ふんわりした泡が立つように工夫して高級感を演出した。世界有数の保養地でのエステ気分を家庭で味わえるという触れ込みで、秋の旅行シーズンに、若い女性に販売攻勢をかける戦略だ。

産経新聞 1999年11月18日

産経新聞1999年11月18日

 泥を使った化粧品が、女性の間で、ちょっとしたブームになっている。 古代エジプトの時代から、「肌に良い」とされてきた泥。 最近も、消費者の自然志向の高まりとともに、新たなヒット商品に結びつけようと化粧品メーカーが、世界中の美しくなる泥を探し始めている。
 クラソテラピー(海洋療法)の考えに基づき、コーセーが十月中旬に売り出したのが、泥に含まれるミネラルが毛穴に入り、発汗を促すという顔パック「プレディア・ファンゴマスク」(四千円)。
 ミネラル成分が多いことでは中東の死海やフランスのプルターニュ地方の泥が一般的だった。 が、最近、注目されてるのが「国産」。 コーセーが新製品に採用したのは、福島県棚倉町の山中に含まれていた数千年前の海の泥だ。
 化粧品原料を専門に扱うメーカーから持ち込まれた棚倉町の泥はプランクトンや海藻類からの栄養分が豊富で、純度が高いという。 コーセーでは水の中でも沈澱しない泥の改良に成功、すべすべの肌触りを楽しめる褐緑色の化粧品に生まれ変わった。 商品を担当した佐藤みどりさんは「泥は得熱効果があり、新陳代謝を高める」と胸を張る。
 これに対し、ライオンが目をとめたのが、奥羽山脈の泥。奥羽山脈で絞った泥からスメクタイトと呼ばれる白い粘土を抽出し、シリコン油を染み込ませた。 これを使って九月から投入したのが「キューズディ」シリーズ。
 アレルギーの原因になりやすい化学物質から肌を保護する効果が高く、これまでの製品に比べて肌のツルツル感が増したという。
 泥といえば、スメクタイトは白色のため、ライオンは「他の日用品で付加価値を高めることにも役立つ」と今後も製品化を継続する方針だ。 資生堂はアルプス地方の泥にイタリア・トスカーナ地方の温泉水を加えた洗顔料「ナチュルゴ クレイ洗顔パウダー」を八月末から発売。 秋の旅行シーズンの追い風もあって、販売計画の一割増のペースで売り上げを伸ばしている。
 「昔、イタリアの貴族が愛用していたといわれるきめの細かい泡」(資生堂)をさらに砕き、ふわっと泡立つよう工夫した。 不要な角質を吸収するほか、欧州連合(EU)の安全基準をクリアした温泉水で、ヨーロッパのエステ気分に浸るのが特徴だ。
 自宅エステを堪能する「ホームエステ市場」は三百億円前後の規模だが、ここ数年、二ケタ成長を続けている。 化粧品業界は世界中にアンテナを張り、肌に効く「泡」との出会いを求めている。

福島民報 2004年04月03日

福島民報 町自慢の海泥できれいなお肌に
福島・棚倉のTMO 化粧品販売
 福島県棚倉町のタウンマネジメント機関(TMO)「まち工房たなぐら」(金沢寛二社長)が、町内で採掘される海泥(軟質多孔性古代海洋腐植質)を使った化粧品を商品化し、一部販売を始めた。 棚倉の海泥は、高級化粧品に使われる欧州産より天然ミネラルが豊富とされ、地元は「新たな特産品に」と期待している。
 海泥は数千年前に堆積(たいせき)したプランクトンや海藻などが微生物働きで分解、代謝、再合成を繰り返してできた。 棚倉町一帯は、かつて海底だった地域が隆起したとされ、町内を東西に走る棚倉破砕帯で海泥が採掘できる。
 棚倉の海泥は、含有する天然ミネラルが六十六種類にもよるのが特徴。 多孔性のため、きめ細かい汚れを吸着する効果がある。 町内の八幡鉱業(八幡昌裕社長)が採掘し、当初は土壌改良として出荷。近年は化粧品の成分として注目され、大手化粧品会社も棚倉産を使っているという。
 TMOは商店街を再生しようと昨年六月設立された。運営資金を生み出す事業が見つからないため、メンバーである八幡社長が「化粧品を売り出してはどうか」と原料の提供を申し出た。
 製造は化粧品メーカーのシャロン(東京)に委託し、TMOは総販売元となる。 商品は「棚倉美泥(びでい)」と名付けられ、化粧水(二百ミリリットル 三千百五十円)、美容液(五十ミリリットル 三千六百五十円)、保湿クリーム(六十グラム 四千三百円)、せっけん(百二十グラム 千六百五十円)の四種。 四点詰め合わせたサンプルセット(八百円)も用意した。 容器に金をかけず、大手と比べ価格を抑えたという。
 TMOの金沢社長は「海泥は地元の宝物。将来はインターネット販売も考えているが、まず町民に贈答用として利用してもらい、口コミで広めたい」と話している。 まち工房たなぐらの店内で販売。現在サンプルセットだけで、本商品の入荷は五月中旬からとなる。 連絡先はまち工房たなぐら0247(33)3188。

福島民友 2004年11月30日

福島民友2004年11月30日  棚倉町のまちづくり会社(TMO)のまち工房たなぐら(吉田勝英社長)が今春発売を開始した海泥化粧品「棚倉美泥(びでい)」の売り上げが、好調に推移している。 製品の良さが口コミで広がり、二度、三度と繰り返し買い求めるリピーターが増えている。
 棚倉美泥は棚倉町の東西に延びる棚倉破砕帯で採取される海泥「ミネグリーン」が原料。 海泥には六十種類を超える天然ミネラルが豊富に含まれ、医療、化粧品、健康食品などの業界で幅広く利用されている。
 地場産品の開発を目指し、同社の地場産業振興部会が製品化の計画を進めた。 四月にトライアル&トラベルセットとして洗顔石けん、化粧水、美容液、クリームの基礎化粧品四点セットを販売し、五月末から各本製品の販売を始めた。 八月には町内の十三事業所と販売代理店契約を結んで製品の普及に努めている。 製品の販売開始から毎月百万前後をコンスタントに売り上げているという。
 同部会の立石誠部会長は「一度使ってもらった人には商品の良さが分かってもらえる」と確かな手ごたえをかんしている。
 利用者からは「敏感肌で悩んでいたが、美泥シリーズは肌によくなじむ」「ニキビが落ち着き、肌色も明るくなった」「海泥ソープは洗顔後のつっぱり感がない」などの声が寄せられ、男性からも「石けんをひげ剃りや洗髪に使っている。化粧水はあせもや日焼けの炎症も和らげる」との感想が寄せられている。
 ただ、直接肌につける製品だけに「どうやって使ってもらうかが難しい」と立石部会長は課題を挙げる。 海泥を使った特産品は生まれたばかり。 官民あげて大きく育てる努力が必要になっている。

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